4K・8Kテレビとは
最近、お客様から4K・8Kに関するお問い合わせを頂くことが多くなりましたので、詳しくご説明させて頂きます。
経緯
日本経済にとって車や家電製品といった産業は日本の景気を左右する重要な役割を担っています。
このような産業の売り上げ不振は日本経済の悪化を意味しますので、国はなんとしても車や家電製品を売りたいのです。
しかし、地デジ化完了に伴いテレビ受信機の売り上げも低迷し、各メーカーともに売り上げが伸び悩む状況が続くこととなりました。
そこで、国(NHK)と各メーカーは高画質なテレビを好む日本人のために、新たな付加価値サービスでテレビ受信機を販売しようと考えたのです。ちなみに、世界においてテレビの画質にこだわる国は日本が一番だそうです。
4K 8Kとは
1. とにかく画質を綺麗に
高画質テレビが大好きな日本人のために「今よりさらに画質の良いテレビを販売すれば、きっとテレビは売れる」と考えたのです。それが「4K」と「8K」です。
4K=800万画素(スーパーハイビジョン)は現在のフルハイビジョン(2K:200万画素)の4倍の画質。
さらに8K=3300万画素(ウルトラハイビジョン)はフルハイビジョンの16倍となります。
こうして比べてみると4K・8Kの大きさが分かると思います!
4Kでさえ、従来型の2Kサイズと比べるととても大きいですね!
2. 画質が良い分、スクリーンが大きくないと効果がない
「高画質=送られるデーターが大きい」ということですので、スクリーンが小さすぎると表現したい画像が大きすぎてテレビの枠に収まりきりません。
このような理由から、4Kは最低でも50~60インチ以上のテレビ受信機でないと4Kの魅力を100%発揮することができないと言われています。
8Kは別格で、70~100インチとなります。
将来的には技術の進歩で8Kテレビ受信器は55インチまで小さくなると言われています。
しかし、問題はそのサイズと重さです。
85インチのテレビでも、その重さは400kgを超え、いくら薄型とはいえ85インチの薄型パネルが倒れないようにするには、パネルを支える台座の部分は強固で、それなりの大きさのものが必要となります。
85インチ以上のテレビを、マンションの一室に収めようとすると、エレベーターで運んで玄関から入れるのは大変です。
ピアノと同じように、クレーン車で吊ってベランダから搬入しなければ400kgという重さでは到底搬入はできまません。
以上のことから、8Kテレビ受信機は一般家庭向きではございません。
4Kは世界基準になっていく一方、8Kは日本だけということを踏まえると、量産が望めない8Kテレビはメーカーが作りたがらないので、価格も下がりにくいと考えられます。
4K番組もないのに4K対応テレビを買ってしまった
2014年4月からの増税前に、たくさんの人が売り場で詳しい説明もなしに「2Kの放送も、4Kで見ると少し綺麗に見れる」ということで4K対応のテレビ受信機を買ってしまいした。
しかし残念なことに、2014年頃のテレビ受信機はパネルだけが4K、つまりスクリーンが大きいだけで4K・8K用の受信機を設置しなければご覧になることはできません。
4K放送をご覧になるためには
テレビ受信機が4K対応でも、そのままではご覧になれません。
(1)4K・8K対応アンテナを設置する
(2)お家側のテレビ設備を4K・8K対応にする。(→詳細はこちら)
(3)ケーブルTV:J-COM、光TVなど
(4)インターネット:huluなど
※2014年頃の4K対応テレビはケーブルTVやインターネットで4K放送をご覧になる場合でも外付け装置が必要です。
肝心の4K・8Kチャンネルはどうなるか
1. メインはBS
4K、8KはBSチャンネルで放送されます。
わかりやすく説明すると、既存のBSに新BSチャンネルが追加されるのです。
2016年8月1日からNHKが8K放送を、12月1日よりA-PAB(旧NextTV-F)が4K放送をBS放送において時分割で毎日午前10時から午後5時まで7時間の試験放送が開始されました。
2. 4Kコンテンツの無料BS番組未だなし
地上波のように無料で4K放送がご覧になれるには、まだまだ時間が掛かりそうです。
その主な理由は二つあります。
(1)4Kテレビを制作するためには、2Kの数倍の制作費が掛かり、民間のテレビ局ではスポンサーが集まらず十分な制作費を確保できない。
(2)昔の映画を4K対応にするにも莫大な費用が掛かるため、4K・8K専用チャンネルを作るには想像以上に費用が掛かる。
このような事情から現時点で4K放送はインターネットやケーブルTVなどの有料チャンネルがメインとなっております。
今の時代はスマートテレビによるハイブリットキャスト
1. スマートテレビとは
スマートテレビとは、4K・8K対応テレビにインターネット回線をつなぐ事ができるテレビのことです。
テレビ番組の他に、huluやYouTubeなどのインターネット動画がご覧になれるため、「テレビ」と「パソコン」が合体したような感じとなります。
スマートテレビはインターネット回線が利用できるため、動画などのデータを扱うことができます。
ということは、テレビがまるでパソコンのようになっているのです。
ガラケーからスマートフォンに変わったように考えると分かりやすいかと思います。
当時ガラケーは「電話」だけでインターネットはできませんでした。
けれど時代は進化し、今ではスマホで電話もインターネットもなんでも出来てしまいます。
テレビも、やっとその時代がきたのです。それがスマートフォンならぬ、スマートテレビです。
2. ハイブリットキャストとは
従来のテレビ受信機では、放送中の番組に関する情報や、天気予報などの「データ放送」が利用できました。
みなさんも天気予報などを調べたり、「青・赤・緑・黄」のボタンを押して番組のクイズなどに参加することがあると思います。
スマートテレビでは「テレビ番組(データー放送)+インターネット」がご覧になれるということとで「ハイブリット」キャストと呼ばれます。
3. 今後のテレビ受信機の行方
今後のテレビ受信機はすべて「スマートテレビ」へと進化してゆきます。
現在、テレビ売り場のほとんどがハイブリットキャスト対応のスマートテレビとなっております。
ハイブリットキャスト対応スマートテレビは最近主流になってきたので、それ以前にテレビを買った人は少し損かもしれません。
スマートテレビのスゴイところ
1. 早戻し=start over
番組の途中から視聴を開始した人が、番組の最初に遡って見られるというものです。
時間が繰り越されてしまい肝心のCMが飛ばされる可能生があり、スポンサーに失礼なため民放放送ではあまり普及しないようです。
2. マルチビュー
野球やサッカーの試合等で、テレビ放送とは違う映像をタブレット端末でご覧になることができますが、専用のアプリをダウンロードする必要がございます。
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